■症状は大きく分けて5つ■
①皮膚の症状(じんましんなど)
②目、口、鼻、顔の症状(かゆみやあかみなど)
③おなかの症状(腹痛、げり、おうとなど)
④呼吸器の症状(咳、ぜいぜいなど)
⑤全身の症状(ぐったり、意識がもうろうなど)
※多くは①か②の症状がみられます。
■③、④、⑤の症状が強い時は、重症で、アナフィラキシー症状、ショックと判断し、緊急的な治療が必要となります。
<食物アレルギーにはタイプがあります>
①乳児のアトピーが長引くタイプ
<食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎>
ひふをとてもかゆがっている患者様が多い印象をうけます。
②上記の5つの症状が、食事をして30分以内。長くても2時間以内に出現するタイプ
<即時型症状>
これが一番多いタイプです。
③原因の食事を摂取後運動により症状が出現するタイプ
<食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)>
2時間以内に症状が出現することが多いとされています。
④果物を食べて出現するタイプ
<花粉-食物アレルギー症候群、口腔アレルギー症候群>
花粉症と関連しています。花粉症はスギだけではありません。知らない前に花粉症になっていて、採血で診断されること
もよくあります。すぐに口から症状が出現することが多いです。
⑤新生児や乳児期に食事をすることで主に胃腸症状が出現するタイプ
<消化管アレルギー、食蛋白誘発胃腸症、食物タンパク誘発性胃腸炎>
症状が強く、抗ヒスタミン薬の効果がありません。